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ラリー・フリント [映画]

2月19日(金)
ミロス・フォアマン監督『ラリー・フリント』(1996年)NETFLIXで鑑賞。

ラリー・フリント [DVD]

ラリー・フリント [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2015/09/02
  • メディア: DVD


アメリカ、シンシナティ。
ラリー・フリント(ウディ・ハレルソン)は弟のジミー(ウディ・ハレルソンの実弟ブレット・ハレルソン)とハスラー・ゴーゴークラブを経営していた。
経営が悪化したため、クラブで働いている女性のヌード写真満載のPR誌を発行する。
すぐに人気が出たので、ヌード雑誌「ハスラー」として本格的に出版を開始。
女性器を見せる過激さに、最初は販売を拒否する書店もあったが、元ファーストレディのジャクリーン・ケネディ・オナシスの隠し撮りヌード写真を掲載すると、爆発的にヒット。
一方、フリントはクラブで働いていたストリッパーのアルシア・リージャー(コートニー・ラブ)と結婚。
猥褻罪で訴えられると、若く有能な弁護士アラン・アイザックマン(エドワード・ノートン)を雇い入れた……。

原題は『The People vs. Larry Flynt』。
実話に基づいた映画。
ラリー・フリントという人物が何とも過激で、その言動は狂気と紙一重。
これを、若くて痩せたウディ・ハレルソンが豪快に演じている。
撮影当時、ラリー・フリント本人は存命中だったが、今年2021年2月、ロザンゼルスの自宅で心不全で死去。
78歳だった。
54歳の時に伝記映画が作られるとは、やっぱり凄い人物だったのだ。

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くらべる世界 [本]

2月18日(木)
おかべたかし『くらべる世界』(東京書籍)読了。

くらべる世界

くらべる世界

  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


編集者・ライター・脚本家のおかべたかし(岡部敬史)と、写真家の山出高士が、世界各国の文化の差異を、文章と写真で解説する。
「目でみる」シリーズの11冊目。

おかべたかし『目でみることばのずかん』(東京書籍)読了。

目でみることばのずかん

目でみることばのずかん

  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 2016/04/27
  • メディア: 単行本


編集者・ライター・脚本家のおかべたかし(岡部敬史)と、写真家の山出高士の「目でみる」シリーズのうち、『目でみることば』『目でみることば2』『目でみることば/有頂天』『似ていることば』『目でみる漢字』の5冊を図鑑の形に再編集した本。
「目でみる」シリーズの7冊目。

『くらべる世界』がおもしろかった。
〇スコットランドの朝御飯は麦のお粥、タイの朝御飯は米のお粥。
〇日本のクリームソーダは緑色、アメリカのクリームソーダは色とりどり。
〇日本のサンドイッチはタマゴが人気、イギリスノサンドイッチはキュウリが人気。
〇フランスのジャンケンは「石・ハサミ・木の葉・井戸」、インドネシアのジャンケンは「ゾウ・人・アリ」
〇日本のショートケーキはスポンジでフワフワ、アメリカのショートケーキはビスケットでサクサク。
〇イギリスのネクタイは向かって右上がりのストライプ、アメリカのネクタイは向かって左上がりのストライプ。
などなど。
すべての比較が対等で、優劣をつけないのがすばらしい。
お薦めです。

キャラメルボックス俳優教室卒業公演『アローン・アゲイン』の小屋入り4日目。
10時集合、11時よりダンス返し。
13時よりYチームでゲネプロ。
終了後、ダメ出し、抜き稽古。
18時よりXチームで本番初日。
妻、息子、キャラメルボックスの山本沙羅、元クロムモリブデンの森下亮君が見に来てくれました。
本番1ステージ目は、6回の通し稽古、2回のゲネプロより出来が良く、つまり今まででベストの芝居で、それが初日に出来たことが本当にすばらしいと思いました。
でも、もっと良くなる!
明日のYチームの初日がとても楽しみです。
頑張ります!

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ミス・ワイフ [映画]

2月18日(木)
カン・ヒョジン監督『ミス・ワイフ』(2015年)GYAOで鑑賞。

ミス・ワイフ デラックス版 [DVD]

ミス・ワイフ デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2016/12/21
  • メディア: DVD


ヨヌ(オム・ジョンファ)は39歳独身の敏腕弁護士。
夢だったニューヨーク転任が決まった日、交通事故に遭遇し、気付くと天国の中継所にいた。
ところが、ヨヌの死は中継所の所員のミスで、所長のイ(キム・サンホ)から、1カ月間、他の人の体で過ごすことに成功したら生き返らせる、と言われる。
次に目覚めると、ヨヌは団地で暮らす専業主婦になっていた。
いきなり、区役所に勤める夫ソンファン(ソン・スンホン)、中学生の娘、小学生の息子の3人の世話をしなければならなくなる。
それは、ヨヌが拒否していた生き方だった……。

アイディアは明らかに、ウォーレン・ベイティ監督『天国から来たチャンピオン』(1978年)からのイタダキ。
これに、ゲイリー・マーシャル『潮風のイタズラ』(1987年)と、ブレット・ラトナー監督『天使がくれた時間』(2000年)の要素を加えている。
が、映画自体は非常に出来が良く、途中何度も笑わされ、ラストで感動させられた。
主演のオム・ジョンファは、『ダンシング・クィーン』も良かったが、達者で愛嬌があって、すばらしい。
ソン・スンホンも、『情愛中毒』のハンサムぶりはどこへ行ったのか、コミカルな演技が巧い。
特筆すべきはキム・サンホで、あの奇怪な髪形が、天使の役では全く気にならず、知性と滑稽味と哀愁を同時に表現していた。
近所の主婦役で、ラ・ミランも出演。
ストーリーに意外性は全くないが、実によくできた映画だと思う。
お薦めです。

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1R1分34秒 [本]

2月17日(水)
町屋良平『1R1分34秒』(新潮社)読了。

1R1分34秒

1R1分34秒

  • 作者: 町屋 良平
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/01/25
  • メディア: 単行本


「僕」は21歳のプロボクサー。
デビュー戦は初回KOで勝ったが、その後は2敗1分け。
次の試合の相手の「近藤青志」の研究をしているうち、夢の中では親友のような関係になってしまう。
で、試合はあっさりKO負け。
トレーナーにも見放され、ジムの先輩の「ウメキチ」が面倒を見てくれるようになる。
「ウメキチ」は「僕」の個性に合わせたアドバイスをしてくれるが、なぜか素直に聞けない……。

第160回芥川賞受賞作。
町屋良平氏は、1983年、東京都台東区出身。
埼玉県立越ヶ谷高等学校を卒業し、フリーターをしながら小説の執筆を開始。
2016年、『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞し、作家デビュー。
2018年、『しき』で第159回芥川賞候補。
2019年、『1R1分34秒』で再び芥川賞候補となり、そのまま受賞。
あまり強くないボクサーがただ練習と試合をするだけの話だが、主人公のキャラクターや、「ウメキチ」との関係がおもしろく、楽しんで読むことができた。
今後が楽しみ。

キャラメルボックス俳優教室卒業公演『アローン・アゲイン』の仕込み3日目。
Yチームの場当たりと、Xチームのゲネプロをしました。
場当たりはまだ不慣れなこともあり、両チームともイマイチでしたが、Xチームのゲネプロは、全6回の通し稽古より良い出来。
本番はぜひともこの先まで行ってほしいです。
阿部丈二君はすっかり役を自分のものにして、アドリブまで飛ばしていました。
この公演に参加してから今日でまだ4日目なのに。
明日はいよいよ本番初日。
無観客・配信のみですが、ベストを尽くしたいと思います。

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朝鮮魔術師 [映画]

2月17日(水)
キム・デスン監督『朝鮮魔術師』(2015年)GYAOで鑑賞。

朝鮮魔術師 [DVD]

朝鮮魔術師 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/02/08
  • メディア: DVD


韓国、義州。
ファニ(ユ・スンホ)は魔術師。
幼い頃、盲目の姉ポウム(チョ・ウム)と共に、クィネル(カン・ドウォン)の一座にいたが、逃げてきた。
今は勿朗楼という劇場で人気を博している。
もちろん、魔術には仕掛けがあり、裏で他の座員たちが支えてくれていた。
一方、チョンミョン(コ・アラ)は朝鮮の王女の身代わりとして、清国の王子の側室となる女性。
清国へ向かう途中、義州に立ち寄る。
宿舎を抜け出したチョンミョンは、崖の上でファニと出会う……。

子役出身のスター、ユ・スンホ主演のアイドル映画。
ユ・スンホのカッコつけ演技に、不快指数はうなぎのぼり。
しかし、コ・アラが美人だったため、何とか最後まで見通すことができた。
現実感皆無。
でも、アイドル映画と気付かずに見た僕が悪い。

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ソウ [映画]

2月16日(火)
ジェームズ・ワン監督『ソウ』(2004年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

【おトク値! 】ソウ(Blu-ray)

【おトク値! 】ソウ(Blu-ray)

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2017/11/15
  • メディア: Blu-ray


パパラッチのアダム・フォークナー(リー・ワネル)が目覚めたのは水の中。
水から出ると、そこは古びた広いバスルームの浴槽で、足を鎖で繋がれていた。
反対の隅には、やはり鎖で繋がれた医師のローレンス・ゴードン(ケイリー・エルウィス)がいた。
そして、二人の間には男の死体が倒れていた。
アダムのポケットに入っていたカセットテープを再生すると、2人へのメッセージが入っていた。
ゴードンは、犯人は近頃世間を騒がせている連続殺人犯「ジグソウ」ではないかと気付く。
一方、刑事のデイビッド・タップ(ダニー・グローヴァー)とスティーブン・シン(ケン・レオン)は、ジグソウの行方を追っていた……。

この映画を見るのも2回目。
低予算のサイコスリラーだが、これが大当たりして、続編が6本も作られた。
監督のジェームズ・ワンも出世して、『死霊館』『ワイルド・スピード SKY MISSION』『アクアマン』を監督している。
で、この1本目、脚本が非常に良くできていて、最初に見た時はラストで度肝を抜かれた。
今回はオチがわかっていたので、伏線の張り方に注目していたが、実に巧みで感心した。
脚本のクリス・モーガンは、『ワイルド・スピード』シリーズの3作目以降や、『セルラー』『ウォンテッド』を書いている人。
しかし、代表作はやはりこの『ソウ』だろう。
B級だが、出来はA級で、映画ファンなら見ておかないとまずい作品。
お薦めです。

キャラメルボックス俳優教室卒業公演『アローン・アゲイン』の仕込み2日目。
1430から、Xチームの場当たり。
非常にスムーズに進んで、予定より2時間も早い、1920に終わってしまいました。
阿部丈二君はすっかりスマートになってしまいましたが、元気です。
今日はキャスト・スタッフ全員に、コージーコーナーのシュークリームとエクレアを差入してくれました。
ありがとう、丈二君!

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キレる! [本]

2月16日(火)
中野信子『キレる!』(小学館新書)読了。

キレる!(小学館新書)

キレる!(小学館新書)

  • 作者: 中野信子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/06/05
  • メディア: Kindle版


東日本国際大学教授で脳科学者の中野信子が、「キレる」ことのメガニズムと意義、そして効用を説く。

いかに「キレる」ことを我慢するか、について書かれた本か思っていたら、全く逆だった。
〇「怒り」は人間の自然な感情。
〇人は怒らないと、他人にナメられ、利用される。
〇我慢ばかり強いられるので、上手に怒れない人が増えている。
後半では具体例を挙げて、「キレる人との付き合い方」「キレる自分との付き合い方」を解説している。
この本の話を大学2年の息子にしたところ、現代の若者は怒りを我慢などしていない、そもそもあまり怒りを感じない、と言われた。
実際、20歳の息子はここ5年間、怒ってないと言う。
59歳の僕はもちろん、この本の執筆当時44歳だった中野信子氏にもわからない感覚だ。
現代の若者から見れば、「キレる」のは昭和の人たち、なのかもしれない。

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木になった亜沙 [本]

2月15日(月)
今村夏子『木になった亜沙』(文藝春秋)読了。

木になった亜沙 (文春e-book)

木になった亜沙 (文春e-book)

  • 作者: 今村 夏子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/04/06
  • メディア: Kindle版


亜沙は母からひまわりの種をもらい、保育園へ持っていった。
仲良しのるみちゃんに「食べて」と手を差し出したが、「いらん」と断られた。
それ以来、亜沙が差し出すものを誰も食べなくなった。
小学2年の時、金魚の飼育係になったが、亜沙が蒔いたエサを金魚は食べなかった。
3年生になると、クラスで苛められた。
中学では逆に不良になって、クラスメイトを苛めた。
亜沙は山奥にある更生施設に送られた……。

今村夏子氏の本はこれが6冊目。
『木になった亜沙』『的になった七未』『ある夜の思い出』の短編3つを収録した短編集で、上記のあらすじは『木になった亜沙』。
3編とも、主人公は奇怪な性癖のある女性。
彼女の人生がお伽話のように描かれる。
僕は『的になった七未』が一番おもしろかった。
七未(なみ)は幼い頃から、自分以外から物を投げられても、なぜか絶対に当たらない。
そのことに次第に苦しみ始める。
自分から当たりに行くが、それでも当たらない。
この発想はすばらしいと思ったが、後半、七未が心を病み、転落していくという展開は、いかにもという感じで、いただけなかった。
とは言え、この本、お薦めです。

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CUBE [映画]

2月15日(月)
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『CUBE』(1997年)GEOのレンタルDVDで干渉。

CUBEキューブ Blu-ray

CUBEキューブ Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/02/17
  • メディア: Blu-ray


立方体(キューブ)の部屋で、ワース(デヴィッド・ヒューレット)が目覚める。
その部屋は6つの立方体の部屋に囲まれていて、それらから次々と人がやってくる。
警官のクエンティン(モーリス・ディーン・ウィント)、女性医師のハロウェイ(ニッキー・グァダーニ)、数学科の女子学生レブン(ニコール・デ・ボア)、脱獄の常習犯レン(ウェイン・ロブソン)。
5人は外へ出るため、部屋の移動を開始する。
が、開始早々、レンが部屋に仕掛けられた罠で殺されてしまう。
レブンは部屋の戸口に書かれた数字から、罠があるのはその数字が素数の部屋と見抜く。
4人は素数の部屋を避けて、移動を続ける……。

この映画を見るのは2回目。
ワンセットで登場人物7人という低予算で、大当たりしたサスペンス映画。
「デスゲーム」ものの走りで、その後、続編や類似の作品がたくさん作られた。
確かにブームの元になっただけあって、アイディアがすばらしく、話もおもしろい。
真似したくなる人の気持ちがよくわかる。
僕は公開当時に見て、今回は約20年ぶりだったが、全く古びてないと思った。
お薦めです。

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ゆるカワ日本美術史 [本]

2月14日(日)
矢島新『ゆるカワ日本美術史』(祥伝社新書)読了。

ゆるカワ日本美術史<ヴィジュアル版> (祥伝社新書)

ゆるカワ日本美術史<ヴィジュアル版> (祥伝社新書)

  • 作者: 矢島 新
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2019/02/01
  • メディア: 新書


元・松濤美術館学芸員で、現・跡見学園女子大学教授の矢島新が、日本美術史における「ゆるカワ」を解説する。

「ゆるカワ」とタイトルにあるが、中身はまじめな美術書。
評論家の四方田犬彦氏は『カワイイ論』(ちくま新書)で、「カワイイ」の反対語は「キレイ」だと書いた。
美術の正統は「キレイ」の追求で、西洋美術はほぼそればかり。
しかし、日本には「カワイイ」という美意識もあり、その最初が縄文時代の「土偶」、古墳時代の「埴輪」だと矢島新氏は言う。
なるほど、確かにどちらも、ちょっぴりカワイイ。
以降、矢島氏が挙げた日本の「カワイイ」美術は、
〇白鳳時代の小金銅仏
〇『源氏物語絵巻』『鳥獣戯画』
〇絵本かるかや、つきしま絵巻
〇大津絵
〇造仏聖の木彫
〇俵屋宗達の子犬、尾形光琳の虎、円山応挙の子犬、歌川国芳の金魚
などなど。
鎌倉時代と明治時代は男性的な時代で、正統がもてはやされ、「ゆるカワ」は下火になっていたらしい。
そして、今の日本は、世界中に「ゆるカワ」を発信している。
世界も「ゆるカワ」を認知しつつある。
前にも「ゆるカワ」について書かれた本は何冊が読んだが、この本が最もタメになった。
お薦めです。

今日は今年8回目のジョギング。
3,5キロ走って、1キロ歩いて、0,5キロ軽く走りました。
3,5キロのタイムは、19分54秒。
前回より22秒、短縮しました。
20分前後で走ると、走っている時は苦しいけど、その後あまりダメージが残らない。
時速10,5キロくらいのペースがちょうどいいようです。

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