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フレンチ・キス [映画]

2月23日(土)
ローレンス・カスダン監督『フレンチ・キス』(1995年)WOWOWで鑑賞。

フレンチ・キス [DVD]

フレンチ・キス [DVD]

  • 出版社/メーカー: CICビクター・ビデオ
  • メディア: DVD


教師のケイト(メグ・ライアン)は医師のチャーリー(ティモシー・ハットン)と結婚目前。
チャーリーがパリに出張することになり、婚前旅行に誘われたが、飛行機恐怖症で泣く泣く断る。
が、パリに着いたチャーリーから、運命の恋をしてしまったので、もうアメリカには戻らないと言われる。
ケイトはチャーリーを連れ戻すため、飛行機に乗る。
隣の席に座ったフランス人のリュック(ケヴィン・クライン)は、事情を聞いて、原因はケイトの弱さにあると言う。
そして、ケイトが眠った隙に、彼女のバッグにダイヤのネックレスとブドウの苗木に隠す……。

メグ・ライアンと言えば、『恋人たちの予感』(1989年)、『めぐり逢えたら』(1993年)、『ユー・ガット・メール』(1998年)などが大ヒットし、「ラブコメの女王」と呼ばれた人。
伊藤園の「お~い、お茶」のコマーシャルに出た時はビックリした。
『フレンチ・キス』も当然ラブコメだが、話はイマイチ。
出会った時に大喧嘩した二人が、ラストで結ばれるというのがラブコメの定番だが、この映画は二人が惹かれ合っていく過程に説得力がなかった。
ただし、全盛期のメグ・ライアンはやっぱり可愛くて魅力的。
この人、1961年生まれで、僕と同い年だった!
最近、名前を聞かないのが、ちょっと寂しい。
脇役でジャン・レノが出演している。

ウィキペディアによれば、メグ・ライアンの作品選びの悪さは有名で、『ゴースト/ニューヨークの幻』『プリティ・ウーマン』『羊たちの沈黙』のオファーを断ったらしい。
もしかすると、脚本を読む力が足りないのかもしれない。
俳優にとって選球眼は非常に重要で、たとえばクリント・イーストウッドは、他の俳優がマカロニウェスタンなんかと断った『荒野の用心棒』に出演したおかげで、その後の人生が開けた。
僕にとっては、それが原作ものに当たる。
どの小説を舞台化するか、その選球眼には、自分で言うのもなんだが、自信がある。
まあ、実際に舞台化を決める時は、選ぶと言うより、読み終わった瞬間に「これを芝居にしたい!」と思うだけなのだが。

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5時過ぎランチ [本]

2月23日(土)
羽田圭介『5時過ぎランチ』(実業之日本社)読了。

5時過ぎランチ

5時過ぎランチ

  • 作者: 羽田 圭介
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: 単行本


芽衣(めい)はガソリンスタンドのアルバイト。
17歳からアルバイトを始め、高校を卒業した後、自動車専門学校に通い、二級自動車整備士の免許を取った。
店長からは社員にならないかと誘われるが、給料が下がるので迷っている。
ある日、店にグロリアに乗った客が来て、洗車を頼まれた。
グロリアのリアバンパーには、赤黒い液垂れ跡がついていた。
スキンヘッドの運転手は「トランク開けたら殺すからね」と言った……。

羽田圭介氏の本はこれが11冊目。
短編3つを収録した短編集で、上記は1つ目の『グリーンゾーン』。
2つ目の『内なる殺人者』の主人公は、殺し屋の男。
3つ目の『誰が為の昼食』の主人公は、雑誌記者の女。
3人とも仕事が忙しくて、昼食がついつい先延ばしになり、5時を過ぎてしまう。
それぞれの仕事を綿密に描くという点では「お仕事小説」に近いが、ストーリーははるかにダイナミック。
どの作品も、終盤の急展開に圧倒された。
羽田氏は芥川賞作家だが、『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』『成功者K』でエンタメ寄りになってきたなと思っていたところ、この『5時過ぎランチ』でついにエンタメに針を振り切った。
が、それにしてもここまでおもしろいものが書けるとは思わなかった。
一気に成長したのだと思う。
本当におもしろかった。
お薦めです。

実は一昨日から新作を書き始めました。
おそらく上演するのは来年です。
大分先の話なので、気楽に書いています。
一昨日は筆が乗らず、3ページした書けませんでした。
が、昨日は途中から筆が走り出し、10ページも書いてしまいました。
今日はどうかな?
では、仕事に戻ります。

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イット・フォローズ [映画]

2月22日(金)
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督『イット・フォローズ』(2014年)CSで鑑賞。

イット・フォローズ [Blu-ray]

イット・フォローズ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


19歳の女の子ジェイ(マイカ・モンロー)が恋人のヒュー(ジェイク・ウィアリー)とカーセックスをする。
目覚めた時、ジェイは廃工場で、車椅子に縛りつけられていた。
ヒューはジェイに、セックスであるものを君にうつした、君はこれから君にしか見えない敵に追いかけられる、敵は徒歩でしか移動しないが君に追いついたら君を殺す、誰かとセックスをすればそれは相手にうつせる、と告げる。
そして、その廃工場に、不気味な女が現れる。
ジェイは走って逃げる。
帰宅して、妹のケリー(リリー・セーペ)、友人のポール(キーア・ギルクリスト)、ヤラ(オリヴィア・ルッカルディ)に打ち明けるが、信じてもらえない……。

低予算の映画だが、アイディアがおもしろいので、結構楽しめた。
敵は人間の姿をしているのだが、場面によって男だったり女だったり若かったり老けていたりといろいろ。
ジェイ以外に見えないのだから、霊なのだろうが、なぜ人が入れ替わるのかは不明。
というか、いろんなことが不明のまま話が進んでいくので、もっと教えてくれと不満を感じた。
また、ジェイと友人たちの行動があまりにも愚かなので、もっと考えろと叱りたくなった。
それにしても、「イット」とは何だったのか?
ジェイはヒューから何をうつされたのか?
セックスによってうつせるものとは何なのか?
謎は深まるばかり。

愛知県名古屋市の高校で、演劇の授業をすることになりました。
大学の演劇サークルの後輩が、そこで教師をしているのです。
彼に頼まれて、今年の4月から5月にかけて、3回教えに行きます。
高校生向けのワークショップは何度もやっていますが、高校へ行って、教室で授業するのは初めて。
対象は1年生で、「演劇の楽しさを教えてほしい」と言われました。
さてさて、何をやろうかしら。

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犬猿県 [本]

2月22日(金)
矢野新一『犬猿県』(ワニブックスPLUS新書)読了。

犬猿県(けんえんけん) - 絶対に負けられない県が、隣にいる - (ワニブックスPLUS新書)

犬猿県(けんえんけん) - 絶対に負けられない県が、隣にいる - (ワニブックスPLUS新書)

  • 作者: 矢野 新一
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2018/10/09
  • メディア: 新書


エリアマーケティング、県民性研究の第一人者の矢野新一が、仲の悪い県10組を解説する。

取り上げられたのは、
①栃木VS茨城(どっちが北関東ナンバー1か?)
②千葉VS埼玉(どっちが首都圏ナンバー3か?)
③静岡VS山梨(富士山はどっちのものか?)
④岩手VS宮城(県境は現状か、もっと北か?)
⑤鳥取VS島根(どっちが全国最下位か?)
⑥熊本VS鹿児島(どっちが九州ナンバー2か?)
⑦広島VS岡山(どっちが中国地方ナンバー1か?)
⑧香川VS愛媛(どっちが四国ナンバー1か?)
⑨秋田VS山形(どっちが上か?)
⑩石川VS福井(どっちが上か?)
「犬猿」と言うのはちょっと言い過ぎで、「ライバル視」していると言った方が適切。
しかし、④⑥⑦⑨⑩は全く知らなかったので、楽しめた。

他にも、県の名物が紹介されていて、おもしろかった。
①栃木県の「佐野ラーメン」
②茨城県の「マックスコーヒー」
③静岡県の「静岡おでん」
④岩手県は「巨乳の産地」
⑤鳥取県の「豆腐ちくわ」
⑥香川県の「あん餅雑煮」
⑦愛媛県の「じゃこ天」
⑧秋田県の「ババヘラアイス」
⑨山形県の「芋煮会」
特に④⑧は全くの初耳だったので、ビックリ。

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ミスター・ノーバディ [映画]

2月21日(木)
ジャコ・ヴァン・ドルマル監督『ミスター・ノーバディ』(2013年)GYAOで鑑賞。

ミスター・ノーバディ [DVD]

ミスター・ノーバディ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: DVD


2092年、人類は科学の発達によって、不死を達成していた。
が、ただ一人、ニモ・ノーバディ(ジャレッド・レト)だけは、118歳の誕生日を目前にして、死を迎えようとしていた。
全世界で生中継される中、ニモはインタビューに答える。
9歳の時、両親が離婚して、母(ナターシャ・リトル)が列車で町を出ていった。
ニモは父(リス・エヴァンス)と見送りに行き、走り出した列車を追いかけた。
母が伸ばした手を掴んだニモは、その後、母と暮らし、大人になる。
母の手に追いつけなかったニモは、その後、父と暮らし、大人になる。
しかし、その人生は全く違うものだった……。

ニモの人生は様々な分岐点で枝分かれしていく。
そのすべてを、ニモは自分の人生として語る。
インタビュアーは「どれが本当なんだ?」と戸惑うばかり。
見ている僕も最初は混乱したが、途中で様々な可能性を描く映画なのだと気づき、推理をやめた。
結局、枝分かれは10を越え、そのうちのいくつかは死で終わる。
一本のストーリーがないので、監督は一つ一つのエピソードや映像を工夫して撮っている。
が、それでも2時間20分は長すぎる。
ニモの3人の妻の中の一人・アンナを演じるダイアン・クルーガーが美しかった。
『ミスター・ノーボディ』という映画もあるが、こちらは「ボ」じゃなくて「バ」。

高3の息子がずっと家にいます。
私立大学の附属高校で、内部推薦が決まったため、受験がないのです。
授業もないので、自宅学習。
と言っても、学習なんかしないで、芝居の脚本を書いたり、ビデオを見たり。
ビデオは、以下をコンプリート。
『ペリーヌ物語』(僕の2つ下の弟から借りた)
『アルプスの少女ハイジ』(僕が買った)
『ルパン三世』TV第一シリーズ(WOWOWで録画した)
で、今は『赤毛のアン』(僕が買った)を見ています。
これらの名作を見ることは、今後必ず役に立つと思います。
できれば、『母をたずねて三千里』も見てほしいなあ。
でも、ウチにはない……。

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ひとり日和 [本]

2月21日(木)
青山七恵『ひとり日和』(河出書房新社)読了。

ひとり日和 (河出文庫)

ひとり日和 (河出文庫)

  • 作者: 青山 七恵
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/03/05
  • メディア: 文庫


三田知寿は高卒のフリーターで、20歳。
私立高校の教師の母と、埼玉で二人暮らし。
その母が仕事で中国へ行くことになり、知寿は東京に住むおばさんの家に居候として転がり込む。
おばさんは、母の従兄の奥さんで、今は私鉄の駅に隣接した家で一人暮らし。
名前は荻野吟子で、年齢は71歳だった。
吟子の家の居間からは、駅のホームが見えた……。

青山七恵氏は1983年、埼玉県生まれ。
2005年、『窓の灯』で文藝賞を受賞。
2007年、『ひとり日和』で芥川賞を受賞。
初めて読む作家だったが、近年の芥川賞受賞作の中では比較的読みやすく、わかりやすく、結果、楽しむことができた。
「知寿」は自己愛が強く、他人への関心が薄く、恋人に捨てられ、新しい恋人も去っていく。
しかし、「吟子」の家で暮らし始めて1年後、よそへ引っ越すことになった時、「吟子」との別れが寂しいことに気付く。
ラストの別れの場面は、けっして感動的に描かれていないのに、胸に染みた。
お薦めです。

芥川賞受賞作と直木賞受賞作を読むたびに、審査員の選評を読むことにしています。
選評が読めるサイトがあるので。
『ひとり日和』は、いつも辛口の石原慎太郎氏、村上龍氏が褒めていて、驚きました。
満票に近い受賞だったようです。
話題になった又吉直樹氏の『火花』も、選評での評価はなかなかよくて、ちょっと驚きました。
このサイトを見て、おもしろそうだなと思って、読んだ本もあります。
「芥川賞のすべて・のようなもの」というサイトです。

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ブロンコ・ビリー [映画]

2月21日(木)
クリント・イーストウッド監督『ブロンコ・ビリー』(1980年)CSで鑑賞。

ブロンコ・ビリー

ブロンコ・ビリー

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD


ブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は、旅回りの一座「ワイルド・ウエスト・ショー」のリーダー。
客の入りが悪く、メンバーたちに半年以上も給料を払っていない。
不満を漏らすメンバーたちを怒鳴りつけ、カンサス州ジャンクション・シティにやってくる。
リリー(ソンドラ・ロック)は、ジョン・アーリントン(ジョフリー・ルイス)と結婚するため、ニューヨークからジャンクション・シティの役所にやってくる。
今29歳で、30歳までに結婚しないと、祖母の遺産が手に入らないため、好きでもないジョンと結婚することにしたのだ。
その晩、モーテルに泊まったが、セックスを求めるジョンを拒絶。
怒ったジョンは、リリーが寝ている間に出ていってしまう。
リリーは一銭も所持していなかったため、ガソリンスタンドで出会ったビリーに10セント借りる。
そして、ビリーの一座に加わって、ニューヨークへ帰ることにする……。

クリント・イーストウッドは1930年生まれなので、この映画の撮影時は50歳。
しかし、10歳は若く見える。
ほのぼのとしたコメディで、ヒロインは当時、愛人だったソンドラ・ロック。
クリント・イーストウッドは女性関係が派手で、妻と愛人が合計5人、子供は合計7人もいる。
が、1992年に『許されざる者』でアカデミー監督賞を受賞してからは、腕のいい監督として高く評価されている。
2004年、『ミリオンダラー・ベイビー』で二度目のアカデミー監督賞受賞。
俳優としてはけっして巧くないが、監督しての腕は確か。
『ブロンコ・ビリー』ももちろん楽しめた。

クリント・イーストウッドの出演作でお薦めは、
『ダーティ・ハリー』
『スペース・カウボーイ』
『グラン・トリノ』
監督作でお薦めは、
『許されざる者』
『ミリオンダラー・ベイビー』
『ジャージー・ボーイズ』
本人とは全く関係ないけど、『バック・トゥー・ザ・フューチャー3』で過去に行ったマーティが名前を聞かれ、「イーストウッド。クリント・イーストウッド」と答える場面は大好き。
全米が笑ったに違いない。

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常識の世界地図 [本]

2月20日(水)
21世紀研究会偏『常識の世界地図』(文春新書)読了。

常識の世界地図 (文春新書)

常識の世界地図 (文春新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 新書


世界各国の常識非常識の違いを紹介する。

〇欧米では腕組みは防御のサイン。「あなたの言うことは信用しないよ」という意味。
〇イスラム圏では足の裏が見えないように座った方がよい。相手に足の裏を見せると、侮辱したと受け取られる。
〇日本人は革靴で出勤し、職場ではサンダル履き。欧米人はスニーカーで出勤し、職場では革靴。
〇欧米人はお酌をしないし、お酌されるのを嫌がる。
〇日本人は食器(お茶碗)を手に持って食べるが、こういう風習の国は世界的に珍しい。
〇お父さんの茶碗、お母さんのお箸、というふうに食器を個人別に持つのも日本独特。
〇日本で箸が普及したのは奈良時代(8世紀)。カトリーヌ・ド・メディシスがイタリアからフランスにフォークを持ち込んだのが16世紀半ば(それまでは手づかみで食べていた)。
〇中国では焼きギョウザをお客に出してはいけない。中国人は、焼きギョウザは前日の水ギョウザの残りを焼いて食べるものと思っている。
〇ヨーロッパでは、揚げ物は貧しい人の料理だ思われていた。
などなど、タメになる話がいっぱい。
巻末には「マナーとタブーの小事典」まで付いていて、とってもお得。
お薦めです。

昼間、本がいっぱい入ったリュックを背負って歩いていたら、汗が出ました。
2月に汗!
すぐにジャンパーを脱いで、歩きました。
家に着いても汗が引かず、セーターも脱ぎました。
もう春?

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悪魔の秘め事 [映画]

2月20日(水)
ジェームズ・オークリー監督『悪魔の秘め事』(2013年)GYAOで鑑賞。

悪魔の秘め事 [DVD]

悪魔の秘め事 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • メディア: DVD


女優ゾーイ(ロザムンド・パイク)が主演する映画の撮影現場に、母キャサリン(レナ・オリン)がやってくる。
キャサリンは「伝説の女優」と呼ばれる名女優だが、10年前に何者かに夫を殺され、仕事を休んでいる。
が、ゾーイの様子を見て、復帰を決意する。
母にコンプレックスを持つゾーイは、母の再婚相手に接近する……。

GYAOで見つけて、72分と短いので、見てみた。
まるでホラー映画のようなタイトルだが、原題は『THE DEVIL YOU KNOW』。
母と娘の愛憎をサスペンスタッチで描いたドラマ。
時間も短いが、出演者も少なく、明らかに低予算の作り。
しかし、説明を極端に排したことにより、次に何が起こるかわからない緊張感がうまく出た。
ジェニファー・ローレンスが回想シーンでちょっとだけ出演。

キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』。
今日は11時から新中野の稽古場で、第一回美術会議。
美術プランナーの伊藤保恵さんを中心に、舞台美術をどうするか、話し合いました。
で、初演の美術を元にして、いろいろ改良を加えることになりました。
帰りは図書館に寄って、12冊返して、10冊借りてきました。
稽古場へはリュックに12冊の本を入れていったので(自分の本を入れれば14冊)、重くて大変でした。
いい筋トレになりましたけど。

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頭のうちどころが悪かった熊の話 [本]

2月20日(水)
安東みきえ『頭のうちどころが悪かった熊の話』(理論社)読了。

頭のうちどころが悪かった熊の話 (新潮文庫)

頭のうちどころが悪かった熊の話 (新潮文庫)

  • 作者: 安東 みきえ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/11/28
  • メディア: 文庫


童話作家の安東みきえの短編集。
動物を主人公にした7つの童話を収録。

読み始めてから、前にも一度読んでいたことに気付いた。
大人向けの童話で、話は限りなくナンセンスに近い。
が、この本のキャッチフレーズは、「人生について考える7つの動物寓話」。
たとえば『ないものねだりのカラス』は、主人公のカラスが、2本の木の枝が重なり合ってできた隙間をシラサギだと思い込み、友達になりたいと願う。
他のカラスにバカにされても、彼の心は変わらない。
その隙間の前に何日も立ち続け、ついに命が尽きようとし時、シラサギの翼がカラスの体を包み込む。
2羽は幸せに暮らす。
が、ある日、カラスは別の木々の隙間をカササギと思い込み始めるのだ。
タイトルと言い、話の中身と言い、なかなかセンスがよいと思う。

今日は久しぶりに新中野の稽古場へ行きます。
キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』の第一回美術会議。
ついに、『スロウハイツの神様』が動き出すのです。
稽古は来週の月曜から。
その前に、美術の方向性を決めてしまおうというわけ。
決まるといいんですけど。
それでは行ってきます。

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