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怪談 [映画]

10月28日(水)
小林正樹監督『怪談』(1964年)NETFLIXで鑑賞。

怪談  東宝DVD名作セレクション

怪談 東宝DVD名作セレクション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2016/07/13
  • メディア: DVD


小泉八雲原作の小説『怪談』に収録されている「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」の4つの怪談を映画化。

第18回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。
183分。
物凄い豪華キャストで、主な俳優は以下の通り。
「黒髪」三国連太郎、新珠三千代、渡辺美佐子
「雪女」仲代達矢、岸惠子
「耳無芳一の話」、中村賀津雄、丹波哲郎、志村喬、田中邦衛、花沢徳衛
「茶碗の中」中村翫右衛門、滝沢修、杉村春子、中村鴈治郎、仲谷昇、宮口精二、佐藤慶、奈良岡朋子、神山繁、小林昭二、天本英世
しかし、能を意識しているのか、幽玄の美を表現しようとしているのか、あまりにもスローで、非常に退屈した。

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夏物語 [映画]

10月28日(水)
チェ・グンシク監督『夏物語』(2006年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

夏物語 スタンダード・エディション [DVD]

夏物語 スタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2007/06/22
  • メディア: DVD


ユン・ソギョン(イ・ビョンホン)は60代の大学教授で独身。
ある日、教え子で放送作家のスジンから、「先生の初恋の人を番組で探したい」と頼まれる。
ソギョンにスジンに古びた一冊の本を差し出す。
1969年、大学生のソギョンは、友人のナム・ギュンス(オ・ダルス)に誘われて、地方の農村へボランティアに行く。
そこで、図書館に勤めるソ・ジョンイン(スエ)と出会う。
一方、現代のスジンは上司(ユ・ヘジン)と共に、ソギョンがジョンインと出会った農村へ取材に向かう……。

甘く切ないラブストーリー。
脇役として、大好きなユ・ヘジンとオ・ダルスが出ていたのが嬉しかった。
歳のせいか、韓国の人の名前が覚えられない。
監督はポン・ジュノ、俳優はイ・ビョンホン、ユ・ヘジン、オ・ダルス、ソン・ガンホ、ハ・ジョンウ、ソン・ドンイル、マ・ドンソク、カン・ドンウォン、ファン・ジョンミン、ウォンビン、女優はペ・ドゥナ、シム・ウンギョン、キム・ヘス、ハン・ヒョジュくらいしかわからない。
なぜか女優の方が覚えられない。
皆さん、美人なのだが、印象に残らない。
むしろそれほど美人でないペ・ドゥナやシム・ウンギョンの方が印象に残り、愛着を覚える。
なぜだろう?

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ことばのトリセツ [本]

10月27日(火)
黒川伊保子『ことばのトリセツ』(インターナショナル新書)読了。

ことばのトリセツ (インターナショナル新書)

ことばのトリセツ (インターナショナル新書)

  • 作者: 黒川 伊保子
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2019/06/07
  • メディア: 新書


(株)感性リサーチ代表、人工知能研究者、脳科学コメンテーターの黒川伊保子が、人口知能研究の中で発見した「語感の正体」を解説する。

『夫のトリセツ』『妻のトリセツ』がベストセラーになって以来、黒川氏は『~のトリセツ』と題した本を連発しているが、この本は氏本来のテーマである「言葉」を取り上げている。
言葉の音と意味に関連性はないというのが言語学や記号論の常識だったが、黒川氏はこれに異を唱えた。
言葉がその音であることには理由がある。
それは発音体感だと。
たとえば日本語の「サ」行は息が口内を強く通り抜けて涼しい。
ゆえに「サ」は空冷感のある言葉に使われる。
「爽やか」「涼やか」「清涼感」「爽快」「楚々」などなど。
この話は以前、『日本語はなぜ美しいのか』『怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか』でも読んだが、やはりおもしろいし、すばらしい発見だと思う。
黒川氏は、企業の新商品のネーミングのアドバイザーもやっているらしい。
幾つか具体例が書いてあって、これもおもしろかった。
お薦めです。

今日は週に一度のキャラメルボックス俳優教室の授業。
南阿佐ヶ谷の稽古場で、0930から1300までやってきました。
ずっと家に籠もって脚本を書いていると、授業で若い人たちと芝居の稽古をするのがとても楽しいです。
やはり僕は劇作家より演出家の仕事の方が好きなのだと思います。
いや、演出家というより演技教師かな。

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萌の朱雀 [映画]

10月27日(火)
河瀬直美監督『萌の朱雀』(1997年)WOWOWで鑑賞。

萌の朱雀 [DVD]

萌の朱雀 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2007/09/25
  • メディア: DVD


奈良県南部の山中にある恋尾村。
田原家は、孝三(國村隼)と泰代(神村泰代)の夫婦、その娘のみちる(尾野真千子)、孝三の姉の息子の栄介(柴田浩太郎)、孝三の母・幸子(和泉幸子)の五人暮らし。
高校生になったみちるは、幼い頃から兄のような存在であった栄介に恋心を抱いていた。
しかし、栄介は、「姉ちゃん」と呼んできた泰代に思いを寄せていた。
泰代は、近隣の旅館へ勤めに出るが、体調を崩して倒れてしまう。
孝三は、新しい鉄道のトンネル開通工事に従事していたが、計画が中止になり、職を失ってしまう……。

『あん』の河瀬直美監督の初期の作品。
本作により第50回カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞した。
撮影地は奈良県西吉野村(現在は五條市)。
1996年春、ロケハンのために同村を訪れた河瀬監督が、当時地元の中学生で学校の下駄箱を掃除中だった尾野真千子をスカウトして主演に抜擢したのは有名な話。
地元の人たちが登場人物となり、セリフをしゃべる。
役者らしい役者は國村隼さんだけで、その國村さんも極端に抑えて演技しているため、まるでドキュメンタリーのよう。
説明不足で家族の関係性がなかなか把握できなかったが、ラストの別れは切なかった。
「みちる」の子供時代を演じた女の子がムチャクチャ可愛かった。
山口沙也加という子だが、山口紗弥加とは別人らしい。
お薦めです。

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甘い人生 [映画]

10月27日(火)
キム・ジウン監督『甘い人生』(2005年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

甘い人生 通常版 [DVD]

甘い人生 通常版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/11/02
  • メディア: DVD


ソヌ(イ・ビョンホン)は、裏社会のボスのカン(キム・ヨンチョル)が経営するホテルの総支配人。
迷惑な客を自らの腕力で排除する強い男。
ある日、カン社長から、カンの愛人ヒスの浮気調査を命じられる。
数日間尾行し、ヒスが恋人の男を自宅に引き入れたところに踏み込む。
カン社長からは、浮気が事実なら2人を始末しろと命じられていたが、ソヌは男に、ヒスに二度と近づくなと言って追い返してしまう。
これを知ったカン社長は、ソヌがヒスに惚れたと思い、ソヌの抹殺を命じる……。

ソヌがヒスに惚れる描写がないので、ソヌの本当の気持ちがわからずに、話が先に進んでいく。
それに物足りなさを感じていたが、ラストでアッと驚いた。
回想として、まさにソヌがヒスに惚れた瞬間のシーンが描かれたのだ。
うまい!と思ったが、やはり前の方で見せておくべきだったのではないかと思った。
イ・ビョンホンは細面なのに、胸板が分厚く、腕力の強さが信じられた。
相当鍛えているのだろう。
他に、間抜けな拳銃売りの役で、オ・ダルスが出演。

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いつかの岸辺を跳ねていく [本]

10月26日(月)
加納朋子『いつかの岸辺を跳ねていく』(幻冬舎)読了。

いつかの岸辺に跳ねていく

いつかの岸辺に跳ねていく

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: 単行本


森野護(まもる)は、平石徹子と幼馴染み。
幼稚園から中学まで同じ所に通っていたが、付き合ったことは一度もない。
徹子には時々よくわからない行動をすることがあって、護には今一つ彼女の性格が読めなかった。
が、控えめで優しいのは間違いなく、護は徹子に敬意を抱き、いつもその姿を見守っていた。
やがて、高校に進学。
成績のいい徹子は公立高校へ、よくも悪くもない護は柔道部の強い私立高校へ行った。
ある日、徹子から、親友が電車内で痴漢につけねらわれているので、助けてあげてほしいと言われる……。

加納朋子氏の本はこれが25冊目。
前半の『フラット』は護の視点で、後半の『レリーフ』は徹子の視点で描く。
それが非常に効果を上げていて、前半の出来事の真相が、後半で次々と明らかになる。
護も徹子も本当にいいヤツで、二人の関係も本当に素敵で、読みながら何度も幸福感を味わった。
僕は幼馴染みがいないので、幼馴染みというものに何の思い入れも関心もないが、この作品では「いいものだな」と思った。
お薦めです。

今日は今年46回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,0キロ歩いて、0,5キロ軽く走りました。
3,5キロのタイムは、19分45秒。
今日も前半を抑え目に走ったら、前回より12秒も遅くなってしまいました。
残念。
先々週、『成井豊と梅棒のマリアージュ』の第二稿が書き上がり、先週、その次の仕事が完成したので、今日から新たな仕事に取りかかりました。
こちらももうすぐ情報公開されると思います。
お楽しみに美

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そうして私たちはプールに金魚を、 [映画]

10月26日(月)
長久允監督『そうして私たちはプールに金魚を、』(2016年)ユーチューブで鑑賞。

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2012年夏、埼玉県狭山市。
市内にある中学校のプールで、400匹の金魚が発見された。
犯人は4人の女子中学生だった。
彼女たちは市内の祭の金魚すくいの金魚を盗んで、プールに放したのだった。
なぜ彼女たちはそんなことを?

『WE ARE LITTLE ZOMBIES』(2019年)の長久允監督が撮った、27分の短編映画。
第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリ受賞作品。
テーマは『WE ARE LITTLE ZOMBIES』と全く同じで、つまり、この映画から『WE ARE LITTLE ZOMBIES』が生まれたのだろう。
ここではないどこかに行きたい。が、きっと行けないだろう。
僕が10代の頃、ATG映画が撮っていた、「青春の鬱屈」をテーマにした映画を思い出した。
『祭りの準備』『青春の殺人者』などなど。
この映画はそれらよりもはるかにライトでポップでセンスが良い。
埼玉県狭山市には僕の実家あるので、ちょっと嬉しかった。

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レベッカ [映画]

10月26日(月)
ベン・ウィートリー監督『レベッカ』(2020年)NETFLIXで鑑賞。

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モナコ、モンテカルロ。
「私」(リリー・ジェームズ)は富豪の老女のコンパニオン。
ホテルでイギリスの富豪マキシム・ド・ウィンター(アーミー・ハマー)と出会い、恋に落ちる。
身分の差を越えて妻となり、イギリス・マンダレーの大邸宅で暮らし始める。
マキシムの前妻レベッカは、ヨットの事故で亡くなった。
家政婦長のダンヴァース夫人(クリスティン・スコット・トーマス)はレベッカを褒めそやし、「私」を見下した……。

原作はイギリスの女性作家ダフネ・デュ・モーリアのゴシックホラー小説。
アルフレッド・ヒッチコックが1940年に映画化し、アカデミー賞作品賞を受賞。
主演はジョーン・フォンテイン、「マキシム」役がローレンス・オリビエで、すばらしいサスペンス映画だった。
今回のリメイクもなかなか健闘していて、何よりも景色が抜群に美しい。
主演のリリー・ジェームズも可憐で愛らしくて、魅力的だった。
この映画もNETFLIXオリジナルで、10月21日より世界同時配信。

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ランナウェイズ [映画]

10月25日(日)
フローリア・シジスモンディ監督『ランナウェイズ』(2010年)GYAOで鑑賞。

ランナウェイズ [DVD]

ランナウェイズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2011/08/26
  • メディア: DVD


1975年、ロサンゼルス。
ジョーン・ジェット(クリステン・スチュワート)は、エレキギターを練習しながら、女子だけのバンドを夢見ていた。
ある夜、ライブハウスで音楽プロデューサーのキム・フォーリー(マイケル・シャノン)と会い、夢を訴えると、ドラムのサンディ・ウェスト(ステラ・メイヴ)を紹介される。
キムはさらに2人増やした上に、バーでシェリー・カーリー(ダゴタ・ファニング)を見つけ、ヴォーカルのオーディションを受けに来いと誘う。
練習場所のトレーラーでオーディションが始まるが、キムはその場でシェリーのための曲『チェリー・ボム』を作る。
シェリーが合格し、5人のガールズバンド「ランナウェイズ」が結成される。
早速どさ回りが始まるが、行く先々で観客から攻撃や反発を受けた……。

シェリー・カーリーの自伝『ネオン・エンジェル』を映画化したもの。
ランナウェイズは本国アメリカではあまり人気が出なかったが、日本での人気は凄まじかった。
僕も中学から高校に上がる頃で、よく覚えている。
この映画の中では、日本に行く前に、日本の雑誌がシェリーのグラビアを撮影に来て、かなり煽情的を写真を撮っていく。
これで人気に火が点き、来日時には大変な騒ぎになったのだ。
その時、シェリーがわずか16歳だったとは知らなかった。
シェリーは麻薬に溺れ、たったの1年でバンドを脱退し、女優に転向する。
一方、ランナウェイズはジョーンを中心に継続するが、やはり3年ほどで解散。
しかし、ジョーンはしぶとく音楽を続け、数年後に新しいバンドで大ヒットを飛ばす。
『アイ・アム・サム』のダゴタ・ファニングが16歳に成長して、シェリー役を熱演。
『チェリー・ボム』を歌う姿も様になっていた。
下の3枚の写真のうち、3枚目は本物の「ザ・ランナウェイズ」。
今見ると女子プロレスラーの集団のようですね。

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ダンスウィズミー [映画]

10月25日(日)
矢口史靖監督『ダンスウィズミー』(2019年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

ダンスウィズミー [DVD]

ダンスウィズミー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: DVD


鈴木静香(三吉彩花)は一流企業に勤めるOL。
子供の頃、歌とダンスが得意だったが、学芸会のミュージカルの主役で失敗して以来、毛嫌いしている。
ある日、姉の娘と遊園地へ行き、催眠術師マーチン上田(宝田明)の小屋に入る。
姪が「ミュージカルの主役をうまくやりたい」と言うと、上田は「音楽を聞いたらすぐに上手に歌って踊れるようになる」と術をかける。
ところが、その術が静香にかかってしまう……。

矢口史靖監督の映画は、①『ひみつの花園』(1997年)、②『ウォーターボーイズ』(2001年)、③『スウィングガールズ』(2004年)、④『ハッピーフライト 』(2008年)、⑤『ロボジー』(2012年)、⑥『 WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』(2014年)、⑦『サバイバルファミリー』(2017年)に続いて、8作目。
ミュージカル嫌いのOLが、音楽を聞いたら歌って踊ってしまう催眠術をかけられる、という映画。
本人には周りの人間も一緒に踊っているように見えるが、それは全部妄想で、実際は彼女のダンスによってレストランは荒れ果て、オフィスは凍りついている、という設定がうまい。
矢口監督の映画はストーリーは凡庸だが、主人公への感情移入のさせ方がうまいので、クライマックスはついつい手に汗握ってしまう。
特に①②③はいい。
⑥も久しぶりによかった。
が、『ダンスウィズミー』はいろいろ無理が目立ち、登場人物たちにも魅力を感じなかった。
宝田明さんだけは抜群に素敵だったが。
真ん中へんのシーンで、伊藤今人君など梅棒のメンバーが登場して、踊りまくったのは嬉しかった。

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